舞台が終わると「何もない」現実に引き戻されました
とりあえず中央駅に戻って警察に届いていないか聞きに行き、電話を貸りてクレカを全部止めました
すべての手続きを終えた頃には深夜2時
ホテルのあてはあるんですが、行き方が分からない
警察で貰った地図も全然分からない
さぁどうしようかと誰もいないだだっ広い道を歩いていると向こうから「クラブで踊らない?」と仕事帰りっぽい陽気な兄さん2人組
……もうこの機会しかない!
事情を説明したら、
「大丈夫?心配しなくていいよ」とホテルの行き方や色々ネットで調べたかったことを検索してくれました
「ここからだと数キロあるから徒歩は危険だよ。タクシーの方がいいよ」
夜のタクシーは怖い(あとクレカがない…笑)ので
歩いて行くと伝えお礼を言うと、
「僕らは地元民だし、タクシーは僕らが捕まえてホテルの住所も言うから君は乗るだけ。安心して」
「ぼったくられたりしないから。大丈夫だよ」
一人の方がタクシーを拾いに行ってくれました
しばらく時間があったのでお話していると
タクシー到着
「タクシーの運賃は払っておいたから安心してホテルまで帰って」
!(◎_◎)
「いやいやそれはできません、私が払います」「いや僕が」「いや僕が」「いやいや私が」
しばらくダチョウ倶楽部のような押し問答が続き、
結局お兄さん達が「ドイツが好きで来てくれたんでしょ?僕らも日本が好きだし、こういう困ったときはお互い様だよ」と2人でタクシー代を払ってくださいました
運転手さんにも事情を伝えてくださってたみたいで「大丈夫大丈夫」って終始励ましの言葉をかけてくれ、ホテルに到着
私も日本に帰ったら同じように困ってる観光客の方の手助けをして、(遠回りやけど)あのお兄さん達に恩返ししようと思いました