レッスン前後で「何故スパルタンレースultraに出ようと思ったんですか?」「走ることが好きじゃないのになんで走ってるんですか?」っていろんな店でよく質問してくださるのですが、
クラスの開始時間が迫っていたり、次の移動だったりでちゃんと話せないで2ヶ月ほど経過してしまったので書くことにしました。
スパルタンレースultraに出た理由は2023年12月に、ぬるま湯から出たいと思ったからです。
それまで「その日のエネルギーはその日のうちに使い切る」をレッスンで実践しているつもりでした。
つもりだったのですが
世の中には挑戦している人がいるのに、自分はレッスン後「ありがとうございました」とお見送りできる体力を残し、家に帰ってビールを飲んで、休みの日には体力を使わない趣味で温存している。筋肉や心肺機能もそう遠くない将来、嫌でも手放す時がくるのが分かっているのに、使い切らずに1日を終えている。
と思ったんです。
レッスンで出し切っている自負に甘えて、それ以上の、限界を感じる挑戦をしていないことに気付きました。
岡本太郎さんの対極論を分かったつもりで本を読んで満足して、自分の血肉にはなっていないんじゃないか?
初めて「このまま緩やかに老いて最高到達点を試さずに死ぬかもしれない」という現実を突きつけられて焦燥に駆られました。
肉体と精神が極限状態になった時に私はどうなるのか?
泣く?笑う?逃げる?誰かにすがる?
という単純な興味もあり、
どんな形の挑戦でも良かったのですが、京都には山がいっぱいあるので(笑)山を走り始めました。
Andorraを選んだのは「1番ヤバそうなレース」を探したらスパルタンレースultraのAndorraヨーロッパ大会が「地形、天候、難度共にMAX」と出てきたからです💻笑
週6で拘束時間12〜16時間の肉体労働をして、休みの日は山を走るなんて非合理的なのは分かっています。
正直真冬の早朝はベッドから出たくない日も多々ありましたが、「このままでは、このまま死ぬよ?どこに到達できるか知らないで死ぬよ?」と思うと辛くても自然と山へ足を運べました。
特に比叡山で膝10針縫う怪我をしてからは、たくさんの方から「ultra挑戦はやめた方が良い」と心配もしていただきました。
「そんなに生き急いでどうするの?」「怪我するよ?」「早死にするよ?」とよく忠告いただきますが、
どうせ「いつか死ぬ」から、もし何かあっても全く後悔はないです。でも「ただでは死なない」とも思っています。
以前は何かに全振りすると燃え尽き症候群(バーンアウト)になるんじゃないか?と恐れていましたが、今から思えばそれはやらない理由を探す言い訳でした。
今はどんな形であれ何かにチャレンジし続ける自信があるので出し切るのが怖くなくなりました。
もし今後思ったように動けなくなっても、違う形の競技や運動以外の分野でまた挑戦を楽しめると確信しています。
「キツイ選曲ばかりでドSですね!」「そんなに自分を追い込んでドMなんですか?」ともよく言われますが(笑)、これは性癖の話ではなく生き方の問題だと思っています。
「今何歳やし」「今何連勤やし」とか言うててもしゃーない。 自分と闘うのに、年齢や環境は辞める理由にはならない。
重さ、回数、質、気持ちのどれかでは必ず前回を超える!と思って毎回やってます🏃♂️
一切の映えや派手さはありませんし、しんどいことも多いですが、足して引いたらトータルめちゃくちゃ楽しいです!
昨年末まではあの1番遠い山の上まで半日で走って行けるなんて知らなかったですから😜
今後は構えずにもっと気楽にくたばりにいきたいと思っています。
※「もう誰に何言われて笑われても全然気にならなくなった」て話をしてたら、黙ってこんな色にしてくれたちょんまげさん改めボサボサボサさん最高に最高です😝✨